都会の死角~町田市の孤独死現場の特殊清掃~

query_builder 2026/03/03
都会の死角~町田市の孤独死現場の特殊清掃~

今回は、都会の死角~町田市の特殊清掃~というお題で、孤独死現場の特殊清掃について、リポートします。

土砂降りの雨の夜中に町田市市街地のマンション管理会社緊から急に特殊清掃をしてもらいたいという電話での依頼がありました。

疎遠だった父親が、推定で、半年ほど前に孤独死して、夏の暑さで、臭いが共有部分に漏洩して、近隣住民からの異臭クレームになり、緊急対応をとの連絡でした。

弊社(武蔵シンクタンク株式会社)は、24時間365日対応ですので、真夏の期間は、この様な案件は、良くあることで、東京のヒートショックでは、夜中に地表面の温度が、なかなか下がらずに室内もクーラーなどをかけていなければ、35度を超える状態になり、孤独死されたご遺体もかなり腐乱した状態になります。

その日の夕方に発見された遺体は、警察により運び出されましたが、ご遺体を包むの納体袋から漏れた体液が、階段や踊り場に染み込んでいてその部分から発する死臭や安否確認の際にベランダから侵入した警官が、ベランダ掃き出し窓のガラスを割ってその部屋に侵入しますが、その割れた部分の修復は、段ボールをガラスの割れた部分にガムテープで、貼り付けしただけの簡易補修なので、その部分には、死臭が漂っていて、ハエなどの害虫が、何百匹とも多く発生している状況で、ベランダ越しの近隣にもハエが飛ぶ音が異様に大きく聞こえるような状況でした。

そこで、管理会社から緊急対応を求められていたので、備え付けのキーボックスから当該物件の鍵を取り出して、いざ部屋の前に立つと近隣住民が話しかけて来て、かなり感情的にこちらにクレームを入れてきました。

確かに一生をかけて、分譲マンションを購入したのにまさか隣の住民が、孤独死をして、かなりの死臭が漂って、ベランダには、洗濯物を干すことが出来ないばかりか窓を開けて、室内の空気を入れ替える事さえ出来ない状況であるならば、誰かにその気持ちをぶつけないとやってられないというのもよくわかる気がする。

(武蔵シンクタンク株式会社 代表取締役の塩田卓也)は、そのクレームに対して、真剣かつ誠実にその場で、対応する事に全力をかけてはいるが、たまにオラオラに言葉使いになってしまう事がある。我々のような事件現場特殊清掃士にクレームを入れても時間の無駄でしかない事を先に説明した上で、近隣住民の声にも傾聴する事を最優先にしている。

近隣住民のお話では、故人様が、生前にかなりのゴミ屋敷状態で、ボヤを起こしており、管理組合からも何回も片付けをするように通知されていた。それも数年前に奥様を亡くしてしまった頃からの引きこもりの際にゴミもためてしまう状況になり、さらに寂しさから猫を飼うようになる。しばらくして、猫は、多頭飼いになり、しつけをしない事から糞尿が、部屋全体に蓄積されるようになる。故人様は、すでに糖尿病にかかっており、インスリン投与の際に用いる注射針が、ペットフードの缶詰やゴミと混載した状態で、山になっていく。

こんな不衛生な状態で、生活していては、健康を害して、寿命を短くしてしまう。

そんな生活習慣の中で、孤独死してしまった様だ。近隣住民のAさんは、隣に引っ越してからこれまで、ほとんど会話もなく、挨拶もなかった事もあり、不満は、ピークに達している。

そこで、私には、「この臭いは、いつまで我慢すれば良いのですか。」と質問してきたので、見積もりが終わって、作業をお願いされてからお答えしますとだけ返答して、部屋の鍵を開けた。

やはり、Aさんの言う通りで、部屋の中は、天井に届きそうなくらいのゴミの山で、猫も入り口付近に2頭亡くなっていて、物凄い異臭を放っていた。見積書を作成したところ、ゴミ屋敷の清掃と特殊清掃だけで、200万円超の金額だったが、遺品整理も含めてすぐに発注されたので、隣の近隣対策費も頂戴して、隣のAさんの部屋に消臭剤を噴霧したり、ベランダをクリーニングしたりする約束をして、この場は、本丸である当該物件の特殊清掃からスタートした。実は、クレームは、直下の住民も含め、数人になることからその人達にも本丸の片付けから優先する説明もして、夜中の作業で、物音がする事も了承してもらい作業を開始した。

猫の遺体も含めて、異臭の元となる物をどんどん袋詰めにしていく作業を優先していく。

その後は、玄関付近で亡くなっていたと思われる箇所の特殊清掃を引き続き行った。

翌日、社員が、現場に到着して、廊下や階段や踊り場に漏れた体液の掃除も同時進行で行う中で、徐々にではあるが、異臭が消えていった。

昼前に一般廃棄物の業者に異臭の放つゴミを運んでもらって、臭いが、昨晩よりも飛躍的に消えていった。

昨日まで、激高していた近隣住民も安堵した表情で、お茶を持ってきてくれるようになった。

私は、いつでもこのような近隣の対応に細心の注意を払い、また感謝して、信頼関係を気付いていくことを心掛けている。

午後には、不動産管理会社の担当者と相続人である娘のRさんが、挨拶に来てくれた。

しばらく疎遠で、こんな時ばかり呼び出されて、憤慨だと言っていたが、部屋の中を玄関の外側から見た瞬間に「こんな大変な現場を片付けてもらっているのに愚痴ばかり言ってすみませんでした」と謝ってはいたが、何となくこの仕事をしているとこのようなお立場の相続人や連帯保証人の方々の気持ちも分かってくる。私は、その中で、1日でも早く異臭を消して、近隣住民の方の日常を取り戻してあげたい。遺族や残された人たちの為にも持っている消臭やリフォームの技術を最大限に引き出せるように近隣住民の理解を得た上で、施工する事を心掛けている。

施工をしていく中で、また近隣の老人Kさんから質問があった。

「もし、私が、孤独死をした時にあなたに片付けをしてもらうためには、どうすればよいのか教えて欲しい」と言われた。

Kさんの自宅は、その階の端っこの部屋だった。翌日の朝一に訪問して、マグネットツールを使い、玄関のスチールドアと冷蔵庫に弊社の名刺とリーフレットを張り付けて、息子さんにラインをつないでもらい、連絡先を交換した。

こんな事も良くある話しではあるが、目の前の特殊清掃の作業だけに没頭しないで、異臭騒ぎのあった現場では、施工説明や近隣のお部屋に漂っている異臭も含めて、近隣の相互協力によって、現場が動いているような形が、地域社会の一体化につながる事も特殊清掃で、学んだ事である。

近隣のコミュ二ティーが確立されれば、しばらく発見されない分譲マンションにあるこのようなケースは、少なくなっているはずである、

しかしながら近年においては、プライバシー保護の観点からなかなかコミュニケーションが立ち行かない状況がある。

都会の死角は、こういう場所に存在する。

 

~続く~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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武蔵シンクタンク株式会社

住所:東京都八王子市堀之内2-29-5 KEYAKIママビル1階

電話番号:0120-315-634

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